女子は体操服にブルマでOKなのに、男子はパンツ一丁。
しかも教室でパンツ一丁になり、教室から保健室(4月は体育館)へ移動。
当時の男子のパンツは白ブリーフ。
保健室へ行く時は全員で行くが、帰りは終わった順に一人づつで教室へ戻る。
行きは集団だからまだいいが、帰りの方がつらくて、またみじめだった。
よそのクラスの女子は、廊下の窓越しに見てくすくす笑っている。
教室に戻るのが休み時間にブチ当たると、もう最悪。
女子の集団に出くわしたりすると、指差してげらげら笑われたりする。
中には女子につかまって、パンツ脱がされた男子もいた。
身体検査の前日のホームルームで、担任の先生から、
「明日、身体測定するから、女子は忘れずに体操服とブルマ持って来いよ」
「男子は女子の前でパンツ一丁にするから、パンツとりかえてこいよ」
この言葉を聞くと、女子の勝ち誇ったように笑う。逆に男子は下を向いて黙る。
毎月、身体検査とその前日は俺ら男子にとってはいやでたまらなかった。
中学校の身体測定の日は、女子は天国、男子は地獄だった。