修学旅行のビデオ

昼休みが終わり、今年の夏休みに行った遠泳のときのビデオの上映会をやるというので同じ学年の生徒は体育館に向かいました。
体育館へ入ると、窓という窓はすでにカーテンが引かれ、みんなが入ったのを確認して扉が閉められると、
もうそこは真っ暗闇でした。
そして私の座る場所から程近い場所に映写機が置かれ、その場所からあの日の光景が前面のスクリーンいっぱいに映し出されたのです。
映像では、生徒たちがバスのステップを降りたところから始まり、それを待っていた民宿の人たちから手厚い歓迎を受け、その後、生徒全員が水着姿となり、砂浜でラジオ体操をした後、海に入る様子までが一通り流れました。
場面は変わって、二日目の映像もまた三日目の本番に向けて、先生、生徒ともに遠泳の練習に力が入る様子が映っていました。
そして、本番。
この日はいつもより波が高く、しかも向かい風という厳しい条件でした。
それでも海に浮かんだブイを折り返し地点に定め、2キロという長い道のりを泳ぎきろうとする生徒たちの一生懸命な感じが伝わってきました。
ほんの1ヶ月ほど前の出来事でしたが、私もあのときは心身ともに限界に近く、もう少しで音をあげてしまいそうなほど、過酷なものだったことを、この映像から思い出すことができました。
映像では、私自身が映ることはありませんでしたが、横にいた友達が泳いでいるところをボートの上から先生に撮られていたようで、
「ねぇ、いま映ったよね?」「きゃあ、どうしよー」としきりに話し掛けてきました。
やっぱり同じ学年の子が多く見てる中で、自分の姿が映るのは照れくさいと思う半面、嬉しいものなのかなぁと感じました。
撮影した先生は二人だったのでしょうか、前半は割と女子を中心にした食事の様子やレクリエーション風景などが映っていました。
そのとき、女子の間では、あのときこうだったね、とかあんなだったね、なんて言い合ったりして大盛り上がり。
対照的に男子の方はとっても退屈そうにしていました。
でも、たまに着換えシーンなんかがあったりすると、身を乗り出すようにして見ていましたけど。。。
ただ、期待するシーンなんかは映るはずもなくて、その後ガッカリしたような感じで見ている人が多いように感じました。
それでも、”あいつ胸大きいよな”とか”いまちょっと見えなかった?”
とか、わざとこちらに聞こえるような声で喋っていたために、女子の間で反感かってるようなところはありましたけど。。。
ただ、上映も後半になったあたりから、前半と撮影した時刻が多少前後することがありながら、今度は男子がメインで映っていました。
そうするとさっきとは逆で、今度は女子の方がだんまりを決めこみ、男子の方が”いま、オレ映ったよな”とか”
やっぱ、ボクの方が泳ぎ方が上手い”なんて、、、結局言ってることはどっちも同じだぞォ、なんて思いながら、
後半の最初を見てたんですけど。。。
映像では長かった遠泳が終わり、くたびれた表情で浜に引き上げてくる男子たちの様子が映っていました。
遠泳という"難題"を乗り越えた開放感からか、こっち(カメラ)に向けて、ピースサインを送る男子たち。。
そこにはこれまでなかったような屈託のない笑顔が印象的でした。
そして遠泳後のシーンはなおも続き、シャワーの備え付けられた洗い場に向かう一人の男の子が映りました。
たまたま顔が映らなかったので、どういう表情をしているかまでは分かりませんでしたが、そこで普通にシャワーを浴びるんだろうなと思いきや、何とその男の子、そこでおもむろに穿いていた水着を下ろしてしまったんです。
真っ黒に日焼けした背中と対照的な、真っ白なままのもちっとしたお尻が丸見えに!!
しかも・・・、
その場に女の子たちが居合わせていない気楽さからでしょうか、やって来た男の子たちはみんな気兼ねなくスルスルと水着を下ろして足の先から抜き取っていくんです。
男の子たちはカメラの前でちんちんが露わになろうと、ぜんぜん気にも留めない様子でした・・・というか、
撮った側もそんな心理を利用して撮っていたのでは・・・と、そのときは私なりに勝手に思っていました。
だけど、そんな男の子たちの、ともすれば恥ずかしい行動が本当に自発的なものかと思いきや、、、
そうして映し出されたのが、学校一しつけの厳しいことで有名な一組の吉田先生。
私のいるクラスは受け持っていないものの、そんな噂だけは人づてに聞いていました。
その女の先生は洗い場でホースを持って待機していました。
先生はカメラに対し特に愛想を振りまくでもなく、ただ淡々とすっぽんぽんで並ぶ男の子たちの体に付いた砂を、
ホースの水を掛けて落としていました。
映像をよく見ればたしかに脱ぐのを拒む子や脱いだものの、顔を赤らめる子がチラホラ。
そんな子たちも吉田先生の手に掛かると、何も抵抗できないまま、されるがままでした。
まるで幼い我が子を母親が風呂場で洗うように。。
「えぇー、中2だよ」
「ぜったい有り得なーい」
「○○くんって、カッコ悪ーい」
本人の意思とは関係のない行動とはいえ、映像に出てきた男の子に対する女子の評判はこのときをさかいにガタ落ち・・・どころか、最低でした。
その中には相変わらず手で隠して恥ずかしがる子もいましたが、強引にその手を腰に当てさせて、放水でチンチンを洗われる様子がしっかりと。
そうして体育館に居た男の子と"映像の子"が一致するたびに、近くの子が振り返りニターッとした顔で見つめられたり、
「ちんちん、あそこ(スクリーン)に映っちゃったね」
「○○くんの、見ちゃった・・・」などとからかわれていました。
水着を脱がされ、一列にピンピンと並んだチンチンを芋洗いのように洗われていく男の子たち。
脱ぐ前の水着に大きく名前を記した布が刺繍されているので、ドアップで映るお尻が誰のものかがすぐに分かりました。
まるで映像が”このお尻は○○くんのものです”と紹介しているかのように。。。
そんな恥ずかしいシーンも十数人が映ったところで、ようやく終わり、、、しばしひと気のない海辺と陽の沈むシーンが無理やりカットインされていました。
そして、今度は海から程近い民宿へと男の子たちが戻っていくところの映像が流れました。
程近いとはいっても、海岸線をしばらく通っていくようなところ。
男の子たちの水着は砂を洗い落とした場所ですでに脱いでいましたから、その民宿までの道のりは本当に一糸纏わぬ"はだかんぼ"のままで駆けていました。怖い吉田先生のいないそこでは、フルチンの男の子たちはさすがに恥ずかしいそぶりを隠すことができなかったのか、カメラを避けるように一目散に民宿へと向かう様子が流れていました。
そして次のシーンなのですけど、映像を編集した先生は、男の子たちがすっぽんぽんで海辺を駆けなければ
ならないような、そんなこっ恥ずかしいシーンを敢えて選んだのでしょうか、なぜか映像はそこでスローモーションになっていったんです・・・
それはもう走っている子たちの一呼吸一呼吸が分かる位に。。
カメラは躍動感あふれる男の子たちの動きを真後ろから捉えていて、上へ下に絶え間なく動くドアップなお尻がバーンって感じで画面いっぱいに広がっていました。
そうしてしばらく数人の子たちを追っていたのですが、次第に映像はそれを回り込むかたちでスライドしていき、
今度は真横から走っている子たちを映す感じになっていきました。
パパパヤパヤ、パヤパヤパヤヤー、♪
スローな映像、そしていくぶん古めかしさを感じさせるバックミュージックが、大勢の男の子たちがすっぽんぽんで駆け回る、という刺激的な映像と相まって、とてもエッチな雰囲気を醸し出していました。
「キャーー!!」
「何、あれ!?」
「なんかのストリップショーみたい・・・」
「いわゆる、青春ってやつじゃないの」
「え、せいしゅん??」
そう、さっきの吉田先生が民宿はこっちこっちと手招きしながら、彼らの前を走って先導していたので、映像では、海と夕陽をバックにすっ裸で一列に走らされている男の子たちのまるで古い青春映画みたいな感じになっていました。
「私たちも見てる前で"フルチン"って、有り得ないよね」
「うん、有りえない有りえない」
私は横にいる友達と笑いを交えながら、少しばかりそんな言葉を交わしていました。
カメラは常に彼らの全身が見切れないようなアングルで撮られていたので、それぞれの子のちんちんがパッターン、パッターンって、腰の動きに合わせてリズミカルに動く様子までしっかりと映っていました。
ビデオの映像を見始めた最初のときは、私たちの間ではまぁ割と普通に驚いたときの反応で、映像に出ていた子の裸姿をまわりの子が揶揄するような感じでしたが、やがてこのような恥ずかしい場面が流れたときは、ある種独特の雰囲気が体育館を支配していました。
男の子たちの中には、まさかこんなところまで・・・(撮られてるんだ)、というような表情で呆気に取られている子、映っているものが自分とわかって顔を赤らめる子、体育すわりしている膝に顔をうずめる子など反応は様々でした。
私たちも最後の方は声も出なくって、ただ次々流れてくる映像に目が釘付けになってしまったような。。。そんな状態でした。
現場を撮影をした先生、フィルムの編集をした先生は、何を表現したかったのかは卒業したいまとなっては分かる術もありませんが、"身近だけれど縁がない"と思っていたハダカを、一度にいっぱい見せられたせいでしょうか、あのとき私は狐につままれたような、不思議な感覚に陥っていました。
きっと周りにいた女の子も同じような感じだったと思います。
その後、民宿の方たちと触れ合うシーン、夕食にありつくシーンと流れ、今度はお風呂に入るシーンが流れました。
男の子たちは大浴場で相手の子にプロレス技を掛けようとしたり、組み伏せようとしたり、股間をグリグリしたりと、そんな無邪気にじゃれ合っているところまで撮られていたので、ちんちんやお尻の奥の方が丸見えでした。
ここでも先生によって編集したあとが窺えて・・・、
チャッチャラチャ、チャッチャッチャチャッ、♪
思わず床で滑ってしまった子の映像を、そんなバックミュージックとともに巻き戻しては、何度もリプレイするなど手の込んだ編集がなされていました。
そのたびに一度床に打ち付けたお尻やちんちんが、何事もなかったようになったり、また打ち付けてみたりと、そのどこかバラエティ番組を意識したような映像に、私は、そのかわいらしさと滑稽な動きがおかしくて、その男の子が近くに座っているにかかわらず、思わず大笑いしてしまいました。
「アッハッハッハー!!」
「あー、おかしいー」
「もう、これ最高!」
そのあとも、広い浴槽をプールのように泳ぐ子や、タイルの床に裸で大の字になって寝たふりする子、、、
もうここまで来ると、いっこうに終わりの見えない映像の連続に男の子たちは(次に何が映し出されるのか)底知れぬ不安を感じていたのでしょう。
まわりを見ると、みんな顔面蒼白といった感じでした。
結局、最後まで見届けたとき、ここにいる男の子たちのほとんどが何らかのかたちで映像に出演していました。まっぱだかという、日常の学校生活ではぜったいに考えられないような恥ずかしい姿で-。